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橋本匠護のコラム
肺炎治療の1ヵ月後に検温

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2025年6月27日

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私は肺炎治療終了のタイミングで、農家さんに「大体1ヵ月後のビタミン投与と検温」をお願いすることがあります。これは再発の防止と早期発見を目的としています。

ビタミン投与は肺炎で消耗したビタミン類を補充する目的です。ビタミン類は正常な発育や免疫機能維持という面で非常に重要です。つまり肺炎の再発予防にもつながります。

また検温の実施は、万が一肺炎を再発した際の早期発見を目的としています。再発に限らず、牛の肺炎は症状に乏しく発見が遅れることがあります。例えば走り回って、食欲があっても肺炎による発熱があることは珍しくありません。そういった場合に検温を行うことで、再発を見逃す可能性を減らすことができます。可能であれば、検温の際に呼吸数や咳の有無を確認してもらえれば、より良いです。


↑症状に乏しくても肺には炎症が・・・

肺炎を含む呼吸器病対策において、最優先すべきは予防だと思います。とはいえ、なかには発症してしまう牛さんもいます。そういった場合に、治療後の対応というのは非常に重要になってくると考えています。
 
 
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今週の動画
牛の神経学的検査 〜固有受容感覚〜

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