(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
伏見康生のコラム
NO.190:梅雨

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2012年6月27日

じめじめした梅雨の6月、九州では大雨が続き、うちの犬「サンドウ」も小屋ですね続ける毎日です。

肥育農家さんでは連日の雨が続くようになって、明らかに急性の呼吸器疾病が増加しています。

「ちょっと牛の呼吸が速いかも」
と言われて診察をすると鼻をヒクヒクと大きく広げて、呼吸数も著増し、非常に苦しそうにしています。
なぜ今このような呼吸器病の発生が多いのか?
明らかに悪さをしている原因として牛舎内にアンモニアなどの呼吸器粘膜を傷害する物質が多いということがあげられます。この湿度で牛床はぬかるみ乾きにくく、ノコクズの交換も「梅雨が明けて晴れてから」と決めている農家さんが多いことなどが原因となっています。
発生は肥育1年(生後22ヶ月)くらいの牛に多く、A欠、肝疲労に高気温、高湿度も関わってのことと思われます。

小鼻がヒクヒクし出したら、要チェックです!
雨はと湿度によるぬかるみはどうしようもないので、悪い空気が停留しないように扇風機でどんどん換気してあげてください。

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