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農場の猫もSFTSに注意 |
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2025年6月18日
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多くの農場で、かわいい猫にお会いします。たまらなくて診療後に猫を愛でる時間を設けてしまいます。
しかし、猫に関連した最近のニュースで「SFTS」という感染症が取り上げられているのはご存知でしょうか?
先週、「SFTS」に感染した猫を治療した獣医師が亡くなるという痛ましい事例がありました。
「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」とは、マダニが運ぶウイルスによる感染症です。
SFTSウイルスを保有するマダニに咬まれ、感染した犬や猫と接触することでも、人に感染します。
感染すると、発熱や嘔吐、下痢などの症状が現れます。
高齢の方では特に重症化しやすく、場合によっては出血症状も伴い、命を落とす恐れもあります。
農場においても、野外で自由に動ける猫はマダニに咬まれる機会が多く、SFTSウイルスに感染し媒介するリスクがあります。
既に牛でマダニの被害が出ている農場は、特に注意が必要です。
実は、牛に寄生するマダニと同じ「フタトゲチマダニ」という種類が、SFTSを媒介しているからです。
SFTSを予防するためには、マダニの駆虫が大切です。
牛にバイチコールがあるように、猫用の駆虫薬があります。
決して牛用の駆虫薬を猫に使用しないでくださいね!副作用で死亡してしまうケースがあります。
猫用のマダニ駆虫薬を毎月行うようにしましょう。
また、ぐったりした野良猫が迷い込んできても、触ることは控えてください。
SFTSは西日本を中心に発生している感染症です。
該当地域の方は特に、農場猫が病気の媒介者にならないよう対策をとり、安全に暮らしていきましょう。
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今週の動画
カラスの被害
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