① Colostrum(初乳)
② Calories(カロリー)
③ Cleanliness(清潔さ)
④ Consistency(一貫性)
⑤ Confort(快適さ)
今回のコラムは、University of Kentuckyの” Practice the 5 C’s of Dairy Calf Management”という記事をもとに5つのCについてご紹介します。
① Colostrum(初乳)
子牛に、出生後4~6時間以内に4クオート(約3.8リットル)の高品質(ブリックス屈折計での測定値が22以上)な初乳を与え、最初の哺乳から6~8時間以内にさらに2クオート(約1.9リットル)を与えます。初乳を4クオート与えた子牛は、2クオート与えた子牛よりも、その牛が初産の泌乳期に2500ポンド(約1134キロ)以上も多くミルクを出すことが報告されています。 子牛は未熟な免疫システムを持って生まれてくるため、移行抗体(お母さんからもらう抗体のこと)を初乳によって与えられ、この初乳に含まれる移行抗体によって病気に負けない免疫力を獲得する必要があります。新生子牛の抗体の吸収量(母牛の初乳→子牛の血中への移行)は時間とともに減少し、生後24時間後には全く吸収されなくなります。そのため、新生子牛には出生後すぐに給餌することが推奨されます。 抗体以外にも、初乳には様々な成長因子や栄養因子が含まれており、腸の組織の成長を促進し生涯にわたって栄養素の吸収能力を高めるため、適切な初乳の給与は子牛の管理において重要です。
② Calories(カロリー)
エネルギーまたはカロリーは、ミルクとスターターの両方より摂取され、 どちらも健康で生産性の高い子牛を育てるために重要です。ホルスタインの子牛には、毎日少なくとも6クオート(約5.7リットル)のミルクまたは代用乳を与えることが推奨されています。スターターは、生後3日目から少量(清潔なバケツに山盛り一杯)を与え、常に新鮮なスターターが利用できるように毎日交換する必要があります。スターターの給与量は、特に子牛が離乳するにつれて年齢とともに増加します。ルーメンでの適切な代謝のために水が重要であるので、ルーメンを最適に発達させるには自由に飲める水が必要です。