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第463話「トイレを覚えた!?」 |
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2024年10月31日
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普段は生後3か月齢ほどまで親につけて管理をされている農家さんを訪問したときのことです。とある部屋に1頭だけ、子牛が入っている部屋がありました。
「どうして子の子牛はここで管理されているのですか?」
と質問すると、
「双子だったのよ。親の乳が足りなくてかわいそうだから私がミルクやってんの。」
とのこと。
その牧場では双子が生まれたのは10年ぶりとのことで、とても驚かれたそうです。幸い、双子はともに健康な状態で生まれ、母体も問題なく今日まで過ごしてくれています。面倒見のよい母牛だったので、生後1週間は同居させ、それ以降は1頭だけ個室に移して人工哺乳を行っていました。出生から1か月近くミルクを飲んですくすくと育っておりましたが、今日になって下痢をしてしまい私が往診に呼ばれたというわけです。
そこでこんなことを言われました。
「この子、ここでしかう〇ちしないのよ!すごいわよね~」と・・・
そんなことがあるのでしょうか!
実際、床に便が落ちているのはこの隅っこだけ。おしっこすらここでしかしないのか、しっとりしているのもこの隅っこだけ・・・。個室に移してから、便はその場所でしか見たことがないそうです。不思議なことがあるものです。犬や猫と違い、基本的に牛はトイレの場所を覚えません。しかもトレーニングもしていないのですからなおさらです。この場所でう〇ちをしたくなる理由が何かあるのか、まさかのきれい好き牛なのか、理由がまったくわかりません。ちなみに、下痢を飛ばしていたのもちゃんといつもの「隅っこ」でした(笑)。


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分娩前の尾根部チェック
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