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アルコール綿はちゃんと使おう |
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2024年8月31日
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2025年卒獣医師採用について
(有)シェパード鹿児島本所(鹿児島県阿久根市)、栃木支所(栃木県那須塩原市)ともに獣医師を募集しております。
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随時実習も受け入れております(5年生以上対象)。
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時おり現場で注射をするのに、アルコール綿による消毒をせずにいきなり針を刺している人を見かけます。
僕たちが世話をしている牛さんの身体の表面は決してきれいとは言えません。アルコール綿で清拭してみると、どれだけ綿花に汚れが着くか分かると思います。
それを消毒せずに注射針を刺すということは、牛さんの身体の中に、体表面の汚れ(もちろんいろんなバイ菌も含んでいます)を押し込むことになるのです。
特に肉用牛では、筋肉がお客様に提供する大切な商品なのですから、そこに針を刺し、さらにバイ菌を持ち込むなどということは考えられないことです。
そんなことをする人は、目の前の牛さんが、大切な命であるとともに、将来人が食べる大切な食料であるということが認識できていないのだと思います。
それではとうてい価値のあるお肉を生産する姿勢ではないでしょう。
そういう注射によって、化膿や時には大きなアブセス(膿瘍)を作ったりすることもあります。農家さんも、ましてや獣医師も、そういうことを常に念頭に置いて治療に当たりましょう。
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