2024年7月23日 **************************************** そんな中、先日とある農場に往診に行くと牛さんではなく農家さんの元気がなくなっていました。牛舎に座り込んでいます。話を聞くと、先日熱中症で4日の間に2回緊急搬送されたとのこと。2回目の時は敷料交換をしていたら体調が悪くなり、重機の中で意識朦朧となり何とか知り合いに電話してきてもらい、救急車を呼んでもらったとのこと。電話がつながらなかったらおそらく死んでいたとのこと。食欲もなく、体重もかなり減ったとのこと。なんだかすさまじい状況になっていました。とにかく無理をせずに、エサやりなどを朝早くと夕方遅くから始めることと、必ず氷の入った水分を補給できるものを持って仕事をするようにお話しました。そして何かの時はすぐに連絡できる体制を作っておくことをお話しました。 本当に牛さんの飼養管理も命がけです。くれぐれも皆さん水分補給と休憩はこまめにいれて健康第一で取り組んでください。本当に今年の暑さはヤバいです。 小生も先日密閉された空間で採卵していたら、大量の汗で全身ぐじゃぐじゃになり、体に熱がこもって熱中症になりかけました。手が軽くしびれてちょっと焦りました。気温は36.5℃なり。空調服を着ていなかったのがいけませんでした。油断大敵です。 先日農家さんで肥育牛の熱中症対策として、氷水を経口投与する方法をスタッフの方にレクチャーしました。普段よりも積極的なビタミン投与と強肝処置のお願いもしています。今年の夏は、牛さんもヒト様も過剰なぐらい熱中症対策を行った方がよさそうですね。 前の記事 第788話:遊離ガスの鼓脹症 | 次の記事 第790話:北薩トンネル崩壊! |