ボンベ底に沈んだストローを救出

コラム一覧に戻る

2024年1月10日

受精卵ストローがボンベの底に沈んでしまった、というご相談が農家さんからあり、救出に行ってきました。

ストロー救出に必要なものは
・ボンベ
・液体窒素補充用ボンベ
・発泡スチロール（大・小）
・漏斗

ボンベの底に沈んだストローを救出するには、ボンベを逆さまにひっくり返す必要があります。
ボンベに入っている無事なストローは、安全なところ（液体窒素の中）に移しましょう。小さく高さのある発泡スチロールに液体窒素を満たし、キャニスターごと移動しておくのが良いと思います。

そうしたら、大きい発泡スチロールにボンベの中身をひっくり返して出します。
重たいですが、ボンベを逆さまになるようにひっくり返すと、液体窒素と一緒に底に沈んでいたストローが出てきます。
ボンベから出した液体窒素が多いと、発泡スチロールの中に出たストローを見つけにくいため、液体窒素を少し元のボンベに戻した後、ストロー救出して安全なところに移します。

１回で全てのストローが出てこなかった場合は、液体窒素を元のボンベに戻し、また液体窒素と一緒に発泡スチロールへ出す作業を繰り返します。
今回この作業でボンベの底に沈んでしまった受精卵ストローを全て救出することができました。
作業中はストローがすべて液体窒素の中にあるように、液体窒素に触れないように注意してください。
　
　
　
何もできませんが少しでもお役に立てば…
■地震の後の牛さんの支え

地震が起こってからでは、物資の不足、輸送困難などで有効なアドバイスは限られます。
他人事ではなく今のうちに地震の備えをしておきましょう。
■牛さんのための地震の備え