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ゲストのコラム
6,世界初の、未来投資型の牛白血病の清浄化プログラム「清浄化一直線」

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2023年10月17日

 「清浄化一直線」は、清浄後継子牛の生産実績が清浄化計画から乖離したら、種付計画を補正して、清浄化を達成できるようになりますから、安心して取組むことができます。
 また、3つの目標(①清浄化の達成、②育種改良の加速、③子牛販売の増益)を達成できるように、、毎年、数値目標を設定し、年度末にそれをどの程度達成したかを評価します。3つの目標を常に達成できる訳ではありません。「清浄化一直線」では農場の清浄化を達成することを最優先していますので、農場の感染率が高い場合は、収益性を断念し、清浄化の達成に専念しますし、中程度の感染率の農場では清浄化を達成できる範囲内で、収益性を追求します。
 また、3つの目標を達成するために、4つの戦略を採用しています。概要はコラム3で説明してありますが、どの戦略も清浄化の達成に必要です。中でも、IT技術を使う情報管理戦略は、全てに関係する重要戦略です。
① 農場毎に最適な清浄化計画を使うオーダーメイド戦略
② 計画を適宜、補正して清浄化を達成する計画補正戦略
③ 衛生管理に検証改善サイクルを組込んだ衛生管理戦略
④ IT技術を使ってスムーズな連携作業を支える情報管理戦略

 注意: 種付の支援、難産対策の支援は、清浄化事業と直接、関係しませんが、活用できれば、母牛の特徴性を正確に把握でき、効果的な対策に繋げられれば農場の経営を改善できるでしょう。しかも、IT技術を使えば、少ない労力で記録、検証、改善を進められます。ITトランスフォーメーションは、近年、多くの分野で導入され始めていますので、優良農場へ転換させたい農場はこの機会に、IT化に挑戦してみて下さい。

図6 IT技術を活用することが、軽負担で3つの目標の達成することを可能にします。(拡大
 
 
牛白血病対策研究所
塚本健司
 
 
 
今週の動画
かゆみの原因ウシハジラミを顕微鏡で観察

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