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体外受精(IVF)って何?という話 |
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2023年9月25日
山口大学卒業生の橋本ですが、大学では獣医繁殖学研究室に所属し、繁殖学の勉強をしておりました。
そこで、今回は研究室活動の一貫で毎週のようにやらせてもらっていた体外受精について、紹介します!
本来、受精は体内で起きます。一方、体外受精は、ヒトの手により体外(実験室とか)において受精を促す作業になります。さて、具体的にはどのように行うのでしょうか??
方法は非常にシンプルです!
超ざっくり説明すると、精子の泳いでいる液の中に、成熟した卵子を入れるのです、、、
図にするとこんな感じです。

よく「体外受精って、卵に針刺して精子注入するやつ?」と聞かれます。これは、ICSI(顕微授精)と呼ばれる体外受精の方法です。もちろんICSIでも移植可能な胚(受精卵)の作成は可能ですが、牛の体外受精においては上記の方法がより一般的だと思います。

このようにして、体外で移植可能胚が作られ、最終的に子牛として誕生していきます。かなり前に、子牛市場に伺った際に、「ET・外」と書かれていた子牛がいたのですが、おそらくこの子牛は体外受精により誕生した子牛だったのかな、と最近思っております。
今週の動画
皮膚糸状菌症
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