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前村達矢のコラム
胃炎にはノイエルを!

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2022年8月19日

何ヶ月か前のコラムで減量に挑戦中だという話を書きましたが、結果10kg弱落とすことに成功しました〜
お昼ご飯に食べていたセブンイレブンのお惣菜にも随分助けられました^ ^

関係ないといえばないですが、この自慢話から浮かんだネタとして、今日は胃炎についてお話ししたいと思います。
僕は体質的に?胃炎になりやすく、その辛さがよくわかるので一生懸命書いていきたいと思います。

牛さんでも、ルーメンや第四胃などに炎症が起きて食欲が落ちたり、発熱して元気がなくなったりといった事があると思います。
そんなとき、獣医師は抗生剤や抗炎症意外にも、粘膜修復を目的にビタミン剤や亜鉛製剤の注射や飼料添加を勧めます。

それに加えて今回は、農場でも簡単に出来ることオススメなのが、粘膜修復作用を持つノイエルという薬です。
投与量は症状に応じてですが、子牛の場合カプセルなら1〜2錠を1日2回、粉薬なら1袋を1日2回程度で随分楽になると思います。

牛さんはご飯を食べても血糖値が上がりづらく、胃がご飯で満たされたときにはじめてお腹いっぱいと感じるんですよね。これを物理的な満腹中枢といいます。
人の場合は、血糖値の上昇でお腹いっぱいと感じる、生理的な満腹中枢と呼ばれる機能が働くので、ある程度ご飯食べると満足します。

僕の場合、生理的な満腹中枢を無視して、物理的な満腹中枢が働くまで食べた時、必ずといっていいほど胃炎が悪化します。
身体の仕組みから、胃の容量いっぱい食べ過ぎてしまう牛さんのケア、是非ためしてみて下さい。
 
 
 
 
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