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伏見康生のコラム
NO.172:燃え~

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2012年2月22日

No.172 :燃え~

 堆肥に火が付くなんて想像もしていなかった・・・のは入社したてのころ。

 一旦堆肥に火が付くと手が付けられませんよね。左の写真は火の手があがる堆肥に水をかける農家さん。当時、この写真を撮って事務所で蓮沼先生に見せると、「これは焼けクソに水だ」と言われ、意味は焼け石に水と同じだと教わりました。

 そんな焼け堆肥を見ると、いつもあ~ぁ・・・って思っておりました。

 しかしある日、とある農場で完全に真白な灰になっていた堆肥をダンプで運び出していたYo-jiさんに「堆肥じゃなく完全に灰になっちゃってますね~、もったいない」なんて言ったところ、Yo-jiさんいわく「これがいちばんいいんだYo」とのこと。

 いちばんいいかは・・・わかりませんでしたが、調べてみると確かにデメリットだけでもなさそう。考えてみれば一番原始的な土壌改良の焼き畑とおんなじになるわけですし笑)

 堆肥の発熱を、あるいは燃えた灰を、はたまた発生するガスを利用するなど、畜産とは切っても切れない糞尿を有効利用する道はたくさんあるようです。しっかり勉強しなくては。

 

 

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