(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
江頭潤将のコラム
No.0 天の時、地の利、人の和

コラム一覧に戻る

2020年9月4日

 遡ること12年前、“牛の獣医さん”を目指して大学に入学しました。4年時には牛の研究室である臨床繁殖学教室に入り、夏休みには現場の臨床を見たくてNOSAIの診療所などで実習させてもらい、その後は紆余曲折あり・・・気が付いたら公務員になっていました・・・。大学の先生からは「臨床への気持ちは薄れていくぞ」と言われましたが、逆に思いは年々強くなるばかり。そんな中、去年の秋頃にシェパードの栃木診療所の求人について知人から紹介され、まずは問い合わせてみようとメールをしました。しばらくどうしようか迷っていたところ、知らない番号から着信が入っており、かけ直してみると今まで聞いたことがない呼び出し音。やばい、変な業者か?と思って電話を切るとすぐに着信が。恐る恐る出てみると、「もしもし、獣医師の松本です。今、チンタオからかけています」との第一声・・・。

 それから月日は流れ、4月から臨床家としての生活がスタートし、早くも5カ月が経過しました。研修期間は1年間の予定なので鹿児島生活も残り7カ月を切りました。前職の畜産試験場では受精卵移植関連技術を中心に試験研究、繁殖管理、種雄牛造成などに取り組み、また、大学院にも行かせていただきました。畜産試験場でしかできないこのような経験は私のベースとなるもので、たくさんの人たちに支えられながら過ごした思い入れのある6年間です。様々なご縁に恵まれて今があり、人生何があるかわからないものだなーとつくづく感じています。

 シェパードの第一印象は「農家さんに寄り添った獣医療を提供している診療所」です。診療所というより“チーム”という表現のほうが近いかもしれません。これからはそのチームの一員として、少しでも早く皆さんの役に立てるように一歩一歩成長していければと思います。農家さんとの信頼はもちろんですが、組織として何かを成し遂げるためにはスタッフ同士の信頼関係が重要であると考えており、栃木でも阿久根に負けないチームを作っていきたいです。今後どうなるか予測しづらい世の中ではありますが、しっかりとした信念を持って突き進んでいこうと思います!よろしくお願いいたします!!!

|