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新型コロナウィルスで手持ち資金を考える。(その1)

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2020年5月1日

 畜産農家の皆さん、新型コロナウィルスの影響で、出荷制限や販売額の減少など経営的には非常に厳しい状況が続いていると思います。その上、いつ収束するかさえ見通しが立たない不安が広がっているかと思います。

 肥育経営は、牛マルキン制度が交付金化されたことにより、費用と収入の差額の9割を補填する事業となりました。その上、各県の実情に合わせ地域算定を実施している県も多いことから、一定程度、牛マルキンの交付金が交付されれば、所得が安定するとは思われますが、4月の交付金は、6月に交付というタイムラグがあります。(3月から地域ブロック算定に変わります。日本農業新聞より)

 その間に、素牛の導入や飼料費の支払いなど、収入が見込めないのに固定費だけは支払わなくてはいけない状況です。ましてや預託で牛を導入している農家にとっては、1年半前の素牛代を収入から支払うのですから実入りがどんどん少なくなってきます。

 これらの状況は、牛の販売価格が減少傾向にあるときおこる現象ですが、この時、経営にとって必要なのは、手持ち資金の確保です。
 手持ち資金を確保することにより、飼料費の支払い、預託差額の支払いが可能となります。

 手持ち資金は、販売収入から経費を差し引いた利益から確保するのが一番良いのですが、費用が収入を上回る状況の現状では期待できません。牛マルキンも2か月後です。かといって、このような状況にも対応できる預金があるかといえば、一般の農家さんは、これまで我慢していた施設の改修や整備、機械の更新などに余剰金を利用されてしまっている方が多くみられます。

 もちろん、しっかり貯蓄をしている農家さんもいるとは思いますが、それにつけても、この状況には、手持ち資金の確保が必要です。(つづく)

ゲスト(匿名希望さん)

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