(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
蓮沼浩のコラム
第602話:オーストラリア肉牛産業事情視察 その8

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2020年1月23日

 本当に今年は冬が暖かいです。今日の今の気温は20℃。1月~2月にかけて本来はクソ寒くなる時期のはずなのですが。はたしてこれから寒くなるのかな~~~。このまま春になっちゃったりして・・・・。
 
 
 今回も前回の続きで、小生が食べた肉料理の紹介をいたしますね!

 その4 フィレ ミニヨン ヒレ肉を厚く切った小さめのステーキ
(トゥーンバ:Vista Restaurant)

 このヒレ肉は非常においしかったです。ヒレステーキの周りにベーコンがまかれています。ステーキの周りにベーコンが巻かれているのはとっても珍しいですね。小生、初めての経験です。ナイフで肉を切るときベーコンをうまく切れないのでベロッとはがれてしまいます。ちょっと切るのにテクニックがいります。肉はパサついていましたが、赤ワイン仕立てのソースがとてもおいしくてすぐに完食です。使っているお肉の牛は何か聞いたのですが、残念ながらわからないとのことでした。値段も宿泊先の料金に含まれているようなので不明です。ちょっとしたコース料理になっていたのでリッチな感じでした!

評価:★★★★


ヒレ肉の周りにベーコンがまいてあります。ちょっとおしゃれ!


お肉の中身はパサパサですが、ソースがとてもおいしくてすぐに完食です。付け合せのマッシュポテトがはらにどっしりときます。
 
 
 その5 バーベキューソース風味のビーフとベーコンのハンバーガー
(オーキー:Oakey RSL Club)

 このお店はオーストラリアの退役軍人があつまるお店でした。お店のなかには軍服、銃、退役軍人の写真が沢山あります。ミリタリーグッズも販売しています。そういえば、第二次世界大戦の時にオーストラリア軍と日本軍は戦っていたな・・・・とちょっと心配になりましたが、お店の方はとてもフレンドリーで良かったです。店員さんに「このビールはメチャクチャ旨いぞ!」とビールを勧められました。もちろん即買って、即飲み、即おかわりもします。色は濃い目でコクのあるまろやかな味のおいしいビールでした。ちょっと温く、泡は少ないです。いわゆる地ビールですね。

 ここでは昼食にハンバーガーを食べます。この時全員から「うわ~~~~」というため息が発せられました。実は日本を出てから全員肉料理ばかり食べていたので、すっかりお肉に辟易していたのです。おまけにどの料理も量が多く、味付けも日本と違うので皆さんもう食べる前からお腹いっぱいの状態。なおかつ今回のハンバーガーは超デカいことから、多くの方が見た瞬間にもう勘弁してくれという感じでした。全く手をつけることが出来ない方も何名かいましたし、ほぼ全員残しました。ポテト等含めて完食したのは小生とあと一人だけ。味は食べることに必死でよく覚えていません。とにかく口の中の水分がなくなるので、ビールで流し込む感じです。ポテトも口の中の水分が持って行かれるので、これまたビールで流し込みます。普通はハンバーガーと言えばコーラとかの清涼飲料水を思い浮かべるのですが、小生うまれて初めてビールとハンバーガーを一緒に食べました。料金は今回も不明です。小生のバカ舌で味がわからなかったことと、ほとんどの人が大量に残していていたので評価は少し低くなります。

評価:★★


お店には銃が飾ってあります。さすが退役軍人のお店!


ここから戦地にいかれた方の写真でしょうか?


何故か飲食店にスロットコーナー。何だか不思議な空間でした。


これが問題のハンバーガー。写真ではわかりにくいですが、かなり大きく殆どの方がノックアウトされました。ポテトも意外と多い!
 
 
 その6 子羊(ラム)のすね肉料理
(ゴールドコースト:Waxy’s Irish Pub)

 最後の夕食はアイリッシュパブでの夕食になります。すぐさま全員お酒を注文。小生も当然ビールを注文です。今回の肉料理は牛肉ではなく、子羊のすね肉になります。小生、おそらく初めて子羊のお肉を食べます。どんなものが来るのかドキドキです。料理が来ると、またしても全員「うわ~~~~~」とため息が出ます。今回もデカいです。昼間のハンバーガーもあったので、小生食べきれるか不安になりますが、気迫で食べます。もちろん酔っ払っていたし、食べることに一生懸命だったので、味はほとんどわかりません。ソースが付いていて、ボサボサしていて、臭いが独特で、ちょっと牛肉とは違う味がしていたという本当にどうしようもない感想しか書けません。お肉の下にホウレンソウとマッシュポテトが沢山敷いてあり、それを食べるのがものすごく大変でした。

 周りを見渡すと、皆さん超苦戦。大量に残している方が多かったです。一口も口をつけることが出来なかった方もいました。完食したのはおそらく小生一人だったように思います。ちなみにすね肉に骨がついていました。ふと、小生は学生時代に家畜解剖学教室に所属し、イノシシやシカの骨を大量に鑑定していたことを思い出しました。何だか懐かしい気持ちになり、思わず骨の鑑定をしてしまいました。ついていた骨は脛骨でしたね。子羊というだけあって、骨端軟骨の癒合がおきていなかったので、骨端がはずれていました。料金は今回も不明です。かなりの方が大量に残していたので、ちょっと評価は低くなります。

評価:★★


アイリッシュパブでの夕食です。当然ここでもお酒を飲みます!


この料理も量が多い!マッシュポテトが手ごわいです。昼食に続いて夕食もほとんどの人がノックアウトされていました!
 
 
 今回の食事で感じたことは、毎回お肉の料理ばかりだと食べるのが最後の方はしんどくなってくるという、身もふたもない事でした。味に関してもバカ舌のためほとんどわからず、ただひたすら根性で食べきるという、ちょっと本来の趣旨から外れてしまった食事になってしまったように思います。おまけに毎食必ずお酒を結構飲んでいましたし・・・。基本的にオーストラリアの牛肉はパサついており、肉の味は薄い印象でした。もう少し量が少なければじっくりと食べることができたのですが、とにかく量が多く、絶対に出されたものを残したくなかったのでこのような結果になりました。

 また、肉料理と言っても、実はその料理についている副食のポテト、マッシュポテトの量が超多くて、こちらの方がメインなのでは?と思うくらいでした。お肉はタンパク質でいいのですが、副食は炭水化物が滅茶苦茶多いので、糖質制限のダイエットは一発で破綻しました。なんだか訳がわからん報告になってしまいましたが、1%ぐらい参考になれば幸いです。

今週の動画
 「 肉料理を食べる蓮沼 Mr.Hasunuma who eats meat dishes. 」

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