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第583話:BRDC病原体の検査について その9

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2019年9月5日

シェパードでは獣医師を募集しています
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 9月に入って鹿児島も秋の気配が感じられるようになってきました。これからは寒暖差がでてくるので、体調管理に気をつけなくてはいけませんね。

 マイコプラズマについて小生はわかっていない事がたくさんあります。その中でもマイコプラズマ・ディスパーとマイコプラズマ・ボビライニスに関しては検査結果で見ることは多いのですが、イマイチ良くわかっていません。今回はディスパーについて小生が思うところを書いてみようと思います。

 今回行った試験では30頭が全頭陽性。陽性率100%です。ビックリ仰天です。他の農場の報告をみても、100%陽性の事例報告があります。さらに過去の試験データをみても、89%が陽性という結果が出ています。相当国内に蔓延していることが考えられます。
 マイコプラズマ・ボビスは17.6%、マイコプラズマ・ボビライニスは52.1%というデータが出ていることを考えると・・・

 「日本で圧倒的に、一番蔓延している、超メジャーなマイコプラズマ」と言えそうです。

 感染力が強いことは間違いなさそうですね。しかし、マイコプラズマ・ディスパーが何故こんなに陽性率が高いのかは不明です。普通の感染経路とは違う経路で感染が成立しているのかもしれません。もしかしたら、鼻腔内に他のマイコプラズマよりも分布しやすい性質をもっているのかもしれません。
 病原性については肺炎と乳房炎の原因になるマイコプラズマという分類がなされています。小生はこのディスパーが牧場に広がる時に呼吸器病が多発した事例をしっています。しかし、マイコプラズマ・ボビスのように中耳炎を発症することはほとんどなかったように記憶しています。一応中耳炎を起こすという報告はありますが、ボビスのように病原性はそこまで強くないと思われます。感染したあとは仲良く共存しているようにも思えます。

 ここでちょっと悩みます。この陽性率が高い検査結果をどう解釈するのか・・・・

 ・常在菌と考えて、無視、無視、無視!!!
 ・陽性率が高いのは問題と考えて、清浄化を目指す!!!

 牛さんの中では日本一広がっている、超メジャーなマイコプラズマなのに意外と知っている人が少なく、何だかイマイチよくわからない微妙な立ち位置。解釈については牧場によって異なると思いますが、今後の研究結果をもとに考えるしかなさそうですね~。

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