2019年8月13日
* * * * * * * * * 皆様お疲れ様です。先日「牛の歩き方がおかしい」との稟告で往診しました。 次に蹄の診察です。蹄が長く伸びていたり、趾間が傷ついて化膿したり、釘が刺さっていたり等の所見はありませんでした。そして最後の手段であります 「蹄を叩く」 をトライしたところ、かなりの痛みを感じたのでしょうか、勢いよく足を引っ込めました。ちょうど農家さんが枠場をお持ちでしたので、実際に左前足を持ち上げて蹄底をじっくり観察してみると、白帯部の一部に小さな穴が開いており、脆くなっていました。ちなみに白帯部というのはここです。 ここで白帯病(白線病あるいは白帯膿瘍)を疑って、削蹄を実施したところ、さらに穴が広がり「プス!!」という空気が抜ける音。 さらに削っていくと、血液と膿汁が混じった悪臭の液体が出てきました。蹄の中で膿瘍のポケットができていたようですね。 どうやらこれが蹄の中で悪さをしていたようですね。さらに同農場でもう1頭跛行する牛さんが発生し、今度は後ろ足が痛そうでした。ひどい跛行具合でした。案の定、蹄を持ち上げて叩くと驚くほど痛がりました。削蹄をすると、、、 確かにこれでは牛さんは痛くてたまらないでしょうね。 前の記事 破水が終わった後に | 次の記事 蹄を痛がる牛さんには② |