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原田みずきのコラム
ヤギを飼うには③

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2019年8月9日

シェパードでは獣医師を募集しています
 シェパードでは、関東地区の獣医療が不足している地域を支援するため、栃木県那須塩原市に支所を設けることにいたしました。2020年の4月に開設する予定です。経験、未経験は問いません。シェパードで研修後、現地勤務となります。募集内容は こちら から。

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ヤギについてのコラムを書くにあたって、ネットで色々と検索していたときのことです。

世界には色んな種類のヤギがいるんだな~・・・ん?

気絶ヤギ!?

気絶ヤギとは、「ミオトニック・ゴート」という品種のヤギで、筋肉が硬直するミオトニー症候群を遺伝的に引き起こしやすい品種です。ミオトニック・ゴートは驚くとミオトニー症候群が起こり、上の写真のようにひっくり返ってしまうそうです。この症状は一時的なものなので、しばらくすると起き上がってケロッとしているらしいです。
正式名称ではないですが、気絶ヤギはヤギの品種の一つなんですね。それにしてもこの並びはシュールで笑えました。

さて、ヤギの飼い方の3回目、今回はヤギを飼う際に必要な手続きについてです。

ヤギを1頭以上飼育している人は毎年管轄の家畜保健衛生所に飼養状況を報告する義務があります。ヤギは法律で家畜として指定されているため、飼う人は「飼養衛生管理基準」を守らなくてはなりません。この基準を守れているか調べるために、定期的に家畜保健衛生所の人が立ち入り調査に来ます。これはペットとして飼っていても例外ではありません。
家畜保健衛生所への報告は毎年4月に行い、様式はHPからダウンロードすることができます。
毎年の報告や立ち入り調査と、すこし大変ですが、ヤギから牛など他の家畜に感染ってしまう重大な病気が多数あります。ヤギを飼う際はきちんと家畜保健衛生所に届け出るようにしましょう。

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