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原田みずきのコラム
ヤギを飼うには②

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2019年7月26日

24日に九州、近畿地方で梅雨明けが発表され、鹿児島はうだるような暑さが続いています。すこし動いただけでも汗が吹き出して、処置中は汗が目に染みます。みなさまも水分補給をしっかりして、熱中症にはお気をつけください。

さて、今回のコラムでは、ヤギの入手方法について説明していきたいと思います。主なヤギの入手方法は下記の4つになります。

①知り合いから譲り受ける
この方法が一番多いと思われます。知り合いにヤギを飼っている方がいたら仲良くしておいて、初夏くらいに子ヤギが生まれたか聞いてみましょう。

②牧場から買い取る
ヤギを繁殖させている牧場では、HPなどでヤギの販売を行っているところがあります。相場は5~10万円くらいで、血統書が付いているヤギはさらにお高くなるようです。

③市場で競り落とす
ヤギの市場は群馬、長野、愛知、沖縄で開催されています。沖縄以外は年1回6~9月に開催されています。誰でもセリに参加し、購入することが可能だそうです。群馬と長野ではザーネン種のみ、愛知と沖縄はそれ以外の在来種や雑種も出品されるそうです。

④里親になる
個人や老人ホーム、幼稚園などで飼育されているヤギで、なんらかの事情で飼えなくなった個体を里親募集していることがあります。

最も一般的に飼育されているザーネン種というヤギは季節繁殖動物で秋に交配し、春に出産します。一方、トカラヤギやシバヤギなどの在来種のヤギは周年繁殖動物で、一年を通して繁殖させることができます。そのため、もしザーネン種を子ヤギから飼いたい場合は初夏くらいに探すことをおすすめします。

最近ヤギ人気が高まっているので、ヤギの販売は盛んに行われているようです。市場は同時に共進会も開催されているところもあり、見学しに行くだけでも楽しそうですね。
次回はヤギを飼うときに必要な手続きについて説明していきたいと思います。

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