2019年7月8日 みなさん、先週は沖縄で猛暑の元、タイベックの防護スーツの中で熱中症になっていました(笑)。 夏場に注意しておいた方が良い点について、みなさんも再確認をしておいて下さいね。肥育牛も繁殖牛も、乳牛も、夏場は暑さに負けて生産性が落ちてしまいますし、もっとひどくなると病気になってしまったり、死んでしまうケースも増えてきていますからね。 僕は、夏前にはよく写真のような「後足の膝の外側」を見て回ります。というのも、ここが禿げてきたり、褥瘡のようになってきたりしている牛さんでは、ビタミンAの不足が多く、また熱中症(僕の子供の頃は熱射病と言っていたのですが、いまは言わないのかな?)になりやすいのです。 呼吸が群れの中で1頭だけ早いとか、口から透明のよだれや泡を出している牛さんは、特に暑さにまいり始めているので、上記の処置に加えて、7%重曹注500ml程度+リンゲル1リットル+レバチオニン100mlを静注し、可能ならリカバリーMを100g×5日間程度、飼料添加します。 こういう処置を出来るだけ早めにしてあげることで、熱中症を防ぎ、夏場の食欲不振に始まるさまざまな代謝病を防いであげることが出来ますよ。 実際に熱中症などを発症してしまうと、治療に時間がかかるだけでなく、改善までの日数も長くなりますし、中には治療の甲斐もなく廃用や死亡につながってしまう牛さんも増えますからね。 シェパードでも、そのような事態を防ぎたいという想いで、いろいろなコラムを書いています。コラムの検索機能で「夏」「台風」「暑熱対策」などの検索語を入れて、過去のものもご参考になさっていただければ幸いです。 前の記事 ダニもほっとくと… | 次の記事 「V4処置」に変更します!(旧称「肺炎後処置」) |