(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
蓮沼浩のコラム
第574話:国際化社会

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2019年7月4日

 九州地方では連日の大雨。もちろん鹿児島県も大雨です。6月は雨が少ないと思っていましたが、ここにきて急に増えてきています。災害には要注意です。

 最近色々な牧場にお邪魔すると、海外の方にお会いする機会がとても多くなってきました。中国、ベトナム、モンゴル、タイ、ミャンマーなどアジアの様々な国から日本に働きに来ています。大きな牧場はどこも国際化が急ピッチですすんでいると思います。これからもこの流れは加速していきそうですね。もちろんこの流れは農業だけでなく、様々な分野でも進んでいくことが予想されます。

 そして呑気に「いや~~~どこの牧場も海外の方が本当に多くなったな~~」などと思っていたら、何とシェパードにも海外からの実習生が来ました!!!

 出身国はインドネシア!!

 日本の大学に留学に来ている方でした。インドネシアの方にお会いするのは実ははじめてです。お互い英語での意思疎通になります。小生のハチャメチャな英語でコミュニケーションを取ります。ただ不思議なもので、気合で話せば一応話は通じます。とんでもない事言ってなければいいのだけど・・・・。

 ムスリムの方なので、食事には気を遣います。ハラールを通している肉であれば良いのですが、当然ハラールを通した肉など診療所の周りにはありません。せっかく日本に来て下さったので、是非とも和牛の肉を食べていただきたかったのですが、実現できませんでした。和牛の肉を食べてどのような感想を持つのか聞いてみたかったのですが、ちょっと残念!今回は魚料理メインで食事をしていただきました。

 さらに注目すべき点として、ムスリムの方には毎日の礼拝があります。昼と夕方に診療所でメッカに向かってお祈りをしていました。礼拝の途中で彼の携帯電話がなっていました。どのように対応するのか気になりましたが、2回かかってきても出ることはありませんでした。やはり電話よりも礼拝の方が重要なようですね。小生だったら、思わず電話にでてしまいそうです。1日に5回礼拝をするそうです。

 海外の方と話してみてつくづく思いました。これから国際化が進むにつれて、今まで以上に自国の文化や歴史等様々な事に対する知識と理解が重要になってくるという事を。海外を理解するためにも、しっかりと日本の事を理解しておかなくてはいけません。日本について質問されて、何も答えられないのではちょっとさみしいですからね。そして、相手国の文化に対する理解もこれからますます重要になってきそうですね。今世界にはとても難しい問題が沢山あります。今回海外からの実習生が来られたことで、世界と日本を深く考えるとても良い機会になりました。

 最後に面白かったのが、笹崎獣医師が自己紹介した時に「私の名前は直哉(なおや)です」と伝えたところ、紙に「Now yeah」と書かれていました。発音って難しいですね。


小生の超怪しげな英語でコミュニケーション。大丈夫か??

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