第５６８話：合同就職説明会　その４

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2019年5月23日

　就職説明会の2日目は私の母校である、鹿児島大学で開催されました。前日の反省点をふまえ、シェパード関連の書籍やら雑誌やらも準備します。そしていざ出発と思ったら、突然種牛の診療が来たので急遽往診を回ってから説明会に参加という事態。大慌てで大学について急いでスーツに着替えると何とズボンのベルトを忘れるという失態。時間が全然なかったので、診療車の中にあった、ビニールひもをベルトの代わりにするという事態になりました。スーツの前を閉じて隠します。おそらく参加者のほぼすべての人は、時々チラチラひもが見えたりしましたが、小生がビニールひものベルトをしていることに気が付いていないはず・・・です。こんなどうでもよいことに妙な優越感を一瞬でも感じてしまった小生はつくづくバカだと思いました。

　今回は説明会に参加するところは離れてなく、全員同じ場所であるので、壁で仕切りはありますが、学生さんの動きなどが少しはわかりそうな感じがします。説明会が始まる前に、各ブースをぐるりと回ってみてみると、肉用牛の獣医師にとっては興味深い傾向がひとつ発見できました。
　それは、各県の県庁のブースには結構ポスターが貼ってあるのですが、その中にかなりの割合で牛肉のポスターがあるということです。

　「地ビーフあります」
　「最高の5等級でおもてなし」

など、地元の牛肉をお肉の写真や牛さんの写真でかなりアピールしているところがあります。やはり牛肉は各県にとっても重要なアピールポイントの一つなんだなと思いました。各県で「～牛」というブランドが沢山あり、相当推していることがわかりました。

　そうこうしているうちに、ついに2日目の就職説明会が始まります。メンバーを見渡してみると、昨日一緒に宮崎大学で頑張っていた企業の方々がいらっしゃいます。軽く目でアイコンタクトを取り、お互いの健闘を祈ります。ちなみにM先生は昨年の悪夢があるので来られていません。ちょっとさびしいですが、致し方ありません。
とにかくどこに人が集まるかを注意して見ていると、すぐに人気のあるところがわかりました。それは何処かといいますと・・・

　農林水産省～～～～～！！！！！

小生達の左斜め前に陣取っていたのですが、ひっきりなしに学生さんが来ます。その人気たるやすごいものがあります。そしてもう一つ人気のあるところがあります。それは・・・

　鹿児島県庁～～～～～！！！！！

こちらも地元ということですごい人気です。小生達の右斜め前方に陣取っています。始まったとたんにサッと席がうまりました。最後の方は少し人が途切れる時もありましたが、根強い人気があります。

　やはり公務員関係が強いのかなと思っていましたが、色々聞いてみると、どうやら簡単な問題ではなさそうです。どこも人が足りないと嘆いていました。小生の先輩がいるX県は一人の学生さんも来ないので、「蓮沼君、もう俺ら先に帰ります！」と早々に退散していました。どうやら「苦行」に耐えられなくなった模様です。その気持ち、よくわかります。それを考えると2日で6時間の「苦行」に耐えたM先生はすごいと改めて思いました。小動物関連は残念ながら良く見えないところに陣取っているのでわかりませんでした。