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戸田克樹のコラム
第228話「長(おさ)がいなくても回る現場づくり③」

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2019年3月27日

これまでミーティングをしたことがないところでは、まず「今週の作業内容の確認するから少し集まって~」など、やや軽めのものから始めると無理がないかもしれません。
週に1回から始めて、慣れてきたら少しずつ頻度を上げて毎日行うスタイルにするのも良いでしょう。
会議室で厳かな雰囲気で行う必要は全くありません。フランクに何でも言える雰囲気になった方がむしろ成功な気もします。

こうしたミーティングを続けていくと、気づかないうちに従業員同士の会話が増えてきます。これまであまり会話をしたことがない方たちでも、牛さんのことや業務内容のことを通して会話する機会が出てくるので、気が付けばそこまで意識しなくても会話ができるようになります。

ベテランさんと年齢の差がある若手スタッフや入ってきたばかりの新人さんにとっては、分からないことや不安なことがあっても「質問する」とか、「確認する」という行為はハードルが高いものです。

定期的なミーティングの実施によってスタッフ同士の「会話」に関するハードルが下がれば、農場内の情報がどんどん共有されます。問題が起こった際でも相談することが容易なのですぐに解決策がうかぶでしょう。誰にも相談できない…なんてことは起きにくくなりますので、早い段階で手を打つことができます。

ミーティングを継続することで「普段からスタッフ同士が細かくコミュニケーションをとれる牧場をつくること」につながっていくのではないでしょうか。

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