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戸田克樹のコラム
第224話「農場における治療記録ノート」

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2019年2月27日

日没がどんどん遅くなっています。秋から冬にかけてセンチメンタルになってしまうので、太陽が長い時間コンニチワしてくれると夕方の診療もニコニコでこなせます。
ありがとう太陽さん!

ところで、農家さんは皆さんご多忙です。
子牛が高いので他県の競り市にも顔を出さざるをえない肥育農家さん、親の体力の問題で仕事内容が増えてきた後継者さん、規模拡大で業務量が増えた農家さん、近場の農家さんの手伝いもするようになった農家さんなどなどです。
作業内容も多く、農家さんも牛舎から離れていることも少なくありません。時間帯も似たり寄ったりなので、農家さんのいらっしゃる時間に診療に行くことも難しい今日この頃…。
治療ノートで農家さんとコミュニケーションをとる機会が増えてきました。

このように、治療した牛の体温や便性状などの症状、投薬内容、飲ませておいてほしい薬などを書いておきます。農家さんはこれを見て治療内容の確認もできますよね。頭数が多いと農家さんも一度に覚えきれないですし…。
逆に農家さんから治療してほしい牛を書いてもらえれば、「バタバタしてて電話するのを忘れてた!」と夕方になって慌てて呼ばれることもなくなります。

忙しくしている農家さんの手を止めて話すのは気がひけることもあります。
ノートであれば詳しく説明できるうえに記録も残りますので、過去の治療歴も一目瞭然でです。
いつぞやに流行った交換日記みたいですね(笑)。

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