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伏見康生のコラム
「NO.102: 割り込みコラム 〜農場でフェルト作り(2)〜」

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2010年8月11日

 再びある日の昼下がり、その日の午後はI畜産で繁殖検診。スタンチョンの内側に入り、ズラリと並んだ母牛のお尻と対峙です。スタンチョンの前では畜主さんが繁殖台帳を見ながら、妊娠鑑定をする牛を探しています。

 直検手袋を交換しながら、ふと牛舎を囲むフェンスに目を移すと・・・

 ん・・・(−−;)?こっ、これは・・・!?

 フェンスには無数のリング(?)のような物体が!!!色はこげ茶、フェルトのような質感、大きさは直径2〜5cmほど。不思議なことにリングは全てフェンスのワイヤーに通っています。ここの繁殖牛舎を管理しているのはおじいちゃんとおばあちゃん。わざわざリングをフェンスに通すような奇特なことはしません。確信しました・・・そうです、やっぱりコレも例のアレです。

 ウシが作りし奇跡のアート2作品目です。体がかゆくなった母牛がごしごしとフェンスに体をこすり付け、長い時間をかけて作ったものです。人間にウシの毛を渡して「これで輪っか作っといてね。」と言ったとしてもここまでの作品にはなかなか仕上がるものではありません。

 どうしても一個欲しくなったのでフェンスの上端まで移動させてとりました。そして・・・・・・そうちゃ〜く!!!

 それではまた、ウシアートをご紹介でき日るまで。

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