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伏見康生のコラム
「NO.37: I LOVE HARD!! 第1回 「哺乳瓶ホルダー」」

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2009年4月25日

 哺乳瓶ホルダーといえば早期離乳、人工哺育の農家さんにとってはなくてはならないもの。あるいは自然哺育であっても、母牛側・人間側の都合によって時に哺乳瓶でミルクを飲ませなくてはいけない子牛が出てくることもあります。そんな時、哺乳瓶ホルダーがあれば作業効率があがり大いに助かります。
では、哺乳瓶ホルダーの具備すべき機能とは?優先順位の高いほうから。
(1)しっかりと哺乳瓶が固定される
(2)衛生的である(洗浄・消毒ができる)
(3)取り外しが可能
(4)ホルダー自体が頑丈
(5)安価で簡単に作れる
1、2は必須機能であり、3〜5は努力目標的な感じがありますが、3の取り外しが利くというのは丸ごと取り外して洗浄・乾燥もでき、子牛の移動や離乳その後の使いまわしなどにも広く対応できるためかなり重要なファクターです。ミルクで汚れた状態は本当にいろいろな病原菌の巣のようなもので、そのまま次の子牛にも使用していると水平感染を広げる大きな原因となります。
では、早速ホルダーの紹介と個人的評価です。

a)木製ホルダー 星★★☆☆☆
木製のハッチを使っている農家さんでは、比較的多いのではないでしょうか。多少の違いはあれど基本構造はほぼ同じ。コンパネを切り哺乳瓶の形に合わせて三方を囲ってビスで留め乳首の隙間を作る。利点は1と4と5、課題は2の衛生面でしょうか。

b)焼酎瓶ケース製ホルダー 星★★★★☆
これを初めて見たときには「おおっ!」という衝撃を受けました。ホルダーとして具備すべき条件をほぼ全て高いレベルで満たし、かつ、独創的なアイディア!!二つの哺乳瓶が近接しますが、二頭がミルクをだいたい同時に飲み終わるように調節すればケンカなどはないとのこと。課題は、「必ずお返しください」と言われている一升瓶のケースをいかにして確保するか…。

つづく・・・。

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