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第183話「部屋があるならそこがいいです」 |
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2018年5月2日
先日、珍しく肺炎のヤギさんの診療が舞い込んできました。
ヤギさんで診療依頼がくるときはたいてい疝痛。野に放たれて、いろいろな雑草を食べることになるため、かたい茎なども食べてしまうのでしょうか、よく消化不良で苦しんでしまうことがあります。
しかし、今回は熱があり、しかも呼吸様式も悪い結構な重症のヤギさんでした。
初診から口の周りには泡沫が…。
明らかに活力がなく食欲ももちろんなし。目に力もありません。肺炎での治療は非常に珍しく、驚いたのを覚えています。
いつもはきちんと小屋で飼育している方だったのですが、春になってからは外につなぎっぱなしだったようです。日中は暑い日もありますが、やはり朝晩は冷え込む日もありました。また、まとまった雨がふった日もありました。つながれている周囲に雨よけになるような木々もなかったので、体が冷えたりして免疫機能が弱まったのでしょう。
外で飼われる場合には屋根のある場所を、理想を言えば、やはりそのヤギさん専用の小屋があった方がいいですね。小屋がある場合は、暖かくなった今の時期でも日没には部屋に返してあげるほうがヤギさんも体が冷えず、気分もいいのではないでしょうか。
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