(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
伏見康生のコラム
「NO.13: 「実習@藏前動物病院!!」」

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2008年11月1日

 鹿児島県湧水町栗野で開業されている藏前先生の動物病院へ2日間実習に行ってきました。藏前動物病院では蔵前先生(院長)、永野先生、名島先生の三人の先生が、地元湧水町近隣の農家さんをはじめ、遠くは宮崎県の都城、小林、えびのなどの農場を往診されています。農家さんの種類も数頭規模の繁殖農家さんから、1000頭クラスの大型肥育農場、酪農家さん、養豚家さんまでとても多様です。
 シェパードでは酪農家さんへの往診がないため、久しぶりに乳牛(学生時代に種子島に実習に行って以来およそ一年ぶり)に触れてきました。またアンガス×JBのF1を一貫飼養している農場も見ることができました。繁殖、肥育に関してはシェパードで教わってきたことと本筋は近いものがあっても、牛の見方、診察・治療の手順、農家さんとの関わり等、いくつもいい刺激をいただきました。
 藏前先生、永野先生、名島先生、そして農家さんと牛さん、ときに豚さん、本当にありがとうございました!!みなさんからいただいたパワーでまたがんばります!!
 藏前動物病院から盗んだネタ(笑):急性泡沫性鼓腸症などガスが急速に張ってしまった場合、獣医師が到着するまでに農家さんにしてもらえる応急処置として酢や油の経口投与のほかに、ロープで作った猿ぐつわを噛ませるとよいそうです。ご存知、牛の唾液には多量の重炭酸が含まれるため、くちゃくちゃ噛んでたくさん唾液が出るとルーメンのpHを緩衝し、異常発酵の進行を抑えてくれるようです!!
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