<ロープあり単独保定バージョン>
① まず子牛の左側に立ちます(右利きの人)。声をかける、背中をさするなどして落ち着いてもらいます。
② やや中腰気味で子牛の顎を自分の左太腿〜腰にかけてと左肘でかっちりはさみます。そのまま、左手の掌で子牛の首の付け根を掴みます(自然と駆血されます)。
③ 右手に注射器とアルコール綿を持った状態で、子牛の胸部を右肘〜前腕にかけてと右膝でかっちりはさみます。
④ 頚部を消毒し、浮かび上がった頚静脈に注射します。
補足
・子牛の首は自然と反り気味になり、ビックリするくらい(魚肉ソーセージくらい)太く頚静脈が浮く。
・頭部〜首〜胸部をキメているので子牛のばたばたネジネジはかなり抑えられるため、刺しにくかったり、注射中に抜けたり、といったことは殆どない。
・子牛にとっては頭部〜胸部に人間が覆いかぶさってくるような状態になるため、ぐんぐんと後ろに逃げようとする力ばかり入れるので、あんまりぎっちりとロープで柵に繋いでなくても(しかし、基本はしっかりとした保定です!!!)容易に注射をすることができる。
・200kgぐらいまでの牛に有効(治療者の体格による)。
・もちろん、飼い主さんがいなくても安全に一人で注射ができる→「ほう!!あの先生に任せておけば大丈夫じゃ!!」→信頼してもらえる?(喜)
次回はロープなし完全単独保定バージョンを紹介します。