2017年11月21日 デキサはどういう使い方がよいのでしょうか。農場や診療所によって治療方針はさまざまですので、あくまでも私個人の考え方ですが、「デキサはなるべく使用しない」という考え方を基本としています。 熱があっても元気はある
症状が改善していれば翌日もその抗生物質をまた打てばよいですし、熱が下がっていない、もしくは上がってしまった場合は別な薬剤を選択すればよいでしょう。 ただし、「熱が41℃を超えている」、「明らかにぐったりしていて意識がもうろう」、「脱水があまりにもひどい」など、治療牛が生命の危機に瀕している場合はデキサの使用はむしろ推奨されます。 「効果のある抗生物質の見極め<牛の命」です。 たいていの場合、デキサの投与で翌日には熱がさがって元気ピンピンになっているでしょうから、そこで改めてデキサを切って、投与した抗生剤の反応をみればいいのではないでしょうか。 前の記事 第161話「身近な解熱鎮痛剤⑦」 | 次の記事 第163話「身近な解熱鎮痛剤⑨」 |