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蓮沼浩のコラム
第488話:中耳炎雑感

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2017年9月28日

 先日子供の運動会に行ってきました。毎年恒例の家族リレー。全力疾走しましたが、思いっきり抜かれました。気持ちは前にいっているのですが、見ていた人の話では、足だけ高速回転して、全く前に進んでいない不思議な走り方だったとのこと。あまりにも滑稽な走り方なので笑い転げたそうです。ただ、今回は今まで毎回最下位だったのに、少し上位に行けたので良かったです!
 
 
 マイコプラズマ性中耳炎は本当にいやな疾病ですね。私も本当にたくさんの頭数治療もしてきましたし、検査もしてきました。私が特に注意しているのはハッチでの中耳炎の発生状況です。皆さんの牧場ではハッチで中耳炎が発生していませんか?もしもハッチで中耳炎が何頭も発生しているようであれば、間違いなく作業動線と衛生管理の問題になります。このようにハッチで広がっている場合はマイコの検査をすると、発症していない牛でもほとんどマイコプラズマ・ボビスが検出されます。
 場合によっては抗生物質をつかったりして感染を防ぐ努力もしなくてはいけませんが、一番重要なことは、何度も言いますがとにかくマイコプラズマに子牛を感染させないことにつきます。ハッチでの衛生管理はとにかく徹底してくださいね。感染を広げているのは間違いなく人間ですよ~~~。衛生管理が一番重要ですよ~~~。

 ただ、不思議なものでマイコの検査をしても生後日齢が若い場合はほとんど検査に引っかかることはありません。大体検査で引っかかりだすのは生後40日を過ぎた頃からです。中耳炎の発症日齢も大体40日頃から増えてくる傾向があります。
 しかし、現場では時々生後10数日で耳から膿がでてくる症例に遭遇することがあります。このような事例ではどういうことが考えられるのでしょう??

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