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第154話「気付けるか否か」 |
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2017年9月27日
突然ですが、農場内にはいろいろな危険が隠れていますよね。
見慣れてしまうとそこに気付くことさえ難しく、さらには気付いたとしても「時間がない!」「部品がない!」「めんどくさい!明日やる!」という感じでなかなかすぐに改善できないケースは多々あります。
錆びた柵を発見したらケガが怖いから撤去する。今できなくても「〇日までにやる」と記録しておく。
牛床に牛がはまってしまいそうな窪みがあれば、ガスがはって死ぬのが怖いから床をならしておく。
子牛を入れていた牛舎に経産牛を入れることにしたが屋根が低いため設置している扇風機が近くなってしまう。発情が来て乗駕したらぶつかって大惨事になるかもしれないから扇風機をもっと上にあげよう。
今まで肥育牛がいた牛舎に子牛をいれることにしたけど、病原体が隠れているかも。子牛は免疫力も未熟だし、空き部屋にすぐ入れるのは怖い。空間消毒までやってきれいな部屋にしてから牛を入れよう。
という風に、「見つける⇒危険を予測する⇒対策をとる」という流れが危険防止にはとても大切です。見慣れた農場ですが、まずは「見つける」ことを意識して牛舎を眺めてみてはいかがでしょうか。危険防止とは関係なくても、何か新たな発見が必ずあるはずです♪
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