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笹崎直哉のコラム
繁殖母牛の栄養管理について ~お顔に目印~

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2017年9月26日

 皆様お疲れ様です。年配の農家さんでよく見かける光景として、「いいなあ~」と思うのが、エサやりのときに、牛さんに対して「お~い、こんか~」「食わんか~」といった声掛けをしていることです。その行動が実際に「エサの時間だ」という合図になるわけですが、牛さん(動物全般といっていいかもですが)は視覚が強くない分、聴覚は優れているので、音には敏感に反応してくれます。 牛舎にクラッシック音楽を流している農家さんもいらっしゃいますよね。最近は音に対して何か工夫を加えて牛さんにプラスになることがあればなぁ~とつくづく考えているのですがなかなかいい案が思い浮かばない笹崎です(´;ω;`)。皆様なにか良い案を下さいませm(__)m。
 
 
 繁殖のお母さん牛の飼養管理で重要なものの1つには、分娩前の増し飼いがありますよね。粗飼料、濃厚飼料どちらとも増やす、粗飼料から増やしていくなど様々なやり方があります。連続スタンチョンでお母さん牛を飼われている農家さんの中で増し飼いを始めるor もう始めている牛さんの目印としてオモテ(顔に結ばれたロープ)に分かりやすい色のリボンや紐を付けている方がいます。(注:以下の写真のリボンはコンピューターグラフィックです泣)

その目印が付いている牛さんだけに濃厚飼料を給与しているとのことでした。非常にいいアイデアだと思います。やはり普段の仕事で牛さんのどこを一番見ているか?といったら「顔」ですよね。もちろんその他の部位に注目しているという方も沢山いらっしゃると思いますが、やはりエサをあげているときは顔を拝見している機会の方が多いのではないでしょうか。種付け完了母牛や、ワクチン1回目投与母牛、完了母牛などにもこのような目印はいいかもしれませんね。逆に目印を付けすぎも良くないかもしれませんが、是非検討してみてください。

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