〜 授精師「ぴよこ」誕生 〜
そもそも何故授精師になったのかと言えば、(私の周りで)ありがちですが最初は獣医師になりたかったんです。ちなみに実家や親戚に牛屋さんはおらず、牛を見た順番も『黒毛和種(近所の玄関にいた)』→『ジャージー種(岡山の蒜山近いので)』→『ホルスタイン種(農業大学校で見学)』と、少しマニアックな仕上がりになっております。ただ残念ながら頭がおっつかず、近い仕事かなぁ(今思えば何て短絡的)と思い授精師の道を選びました。「選びました」なんて言いましたが、高校時代は本当に部活しかしておらず、他の人よりも一年多く勉強しましたけどね。そのお陰で今の自分があるんだなと思えば、楽しかったですし勉強のやり方も身について、自分のためにもなった一年でした。大学ではまたしても部活漬けの学生時代でしたが無事に卒業し、北海道のとある農協に就職も決定しました。今でこそ女性の授精師・大動物の獣医師が増えましたが、当時はまだ(あぁ、歳を感じる)女性の授精師の求人がなかなか無く、就職課の方からも「女の子は厳しいよ」と言われていました。男女不問の所でも実際電話してみると「うちは女子は採らないんだよね」という返事が返ってきたり・・・。まぁ面接二個目で採用決定されたので良い方かもしれませんけどね。
そんな訳で、晴れて授精師『ぴよこ』が誕生いたしました。
ぴよこ@北国