2017年5月19日 調べてみると、ここ最近『トライキル(オルソ剤)と消石灰の混合液でクリプトスポリジウムを死滅することができる』と発表されています。 発表されているオルソ剤は“トライキル”という商品名のものでした。今回農家さんが利用したオルソ剤は“タナベゾール”という商品です。そこでクリプトスポリジウムへの消毒効果が発表されているトライキルとタナベゾールの成分を比較してみました。 オルソ剤の主成分である“オルトジクロロベンゼン”や“クレゾール”の量はほぼ同じで、乳剤や溶剤の分量が少し異なっていると考えられます。 しかし、この農家さんでは臨床的(子牛が下痢をしなくなったなど)に効果を示したことから、私は『タナベゾールと消石灰の組み合わせ』がよかったのではないかと思っています。混合して消毒液を作ったりすることもありませんでしたが、ハッチや床の消毒に消石灰を使い、踏み込み槽にオルソ剤を使ったことで、自然と薬が混合され効果を発揮したのではないかと考えました。(゜o゜) じっさいにクリプトスポリジウムを数えて『お~、減っている!!』と見ているわけではないので正確なことは言えませんがね…(´・ω・`) クリプトスポリジウムでお悩みの方、一度“オルソ剤と消石灰の混合液”で消毒してみてはいかがでしょうか。(*^▽^*) ※注意:その他の消毒液は混合すると、効果がなくなる、発火する、変色する、有毒物が発生する、などの化学反応を起こすことがありますので絶対にしないでくださいネ!!…つづく(´▽`*) 前の記事 消毒の意識を変えよう!!⑥(成功例をもとに) | 次の記事 割り込み~カラスから牛を守ろう①~ |