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笹崎直哉のコラム
Activity③ ~カルシウム&リン&ビタミンD3~

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2017年4月4日

 皆様お疲れ様です。非常にどうでもよい話なのですが、今年の元旦からスタートした「一日一筆の日誌生活」用に使用していたノートがついに2冊目になりました。毎日コツコツ書いていくのはとても面倒だったので「たとえ一言でも良いから書く」というゆる~い規則をつけたので何とか継続できました(笑)。

今見直してみると、本当に一言で終わっている日がいくつかありました(笑)。「今日コンビニに行ったとき、レジの店員さんが綺麗だった。」が代表例です(相変わらずため息が出るほど大バカ者ですね泣)。それとは打って変わって長い文章になっている時もありました。面白いもので長い文章のときはテーマに傾向があり、感動したことや反省したことを記したものになると長い話になっていることが多かったです。
結局3ヵ月続けてみて感じたことは、日々の新しい発見や気づいたことがその日のうちに文字として残っているので以外にも貴重なアイテムになっていくのではないかということです。いつまで継続できるか分かりませんが、なるべく上記のようなふざけた内容は書かないように(泣)、質のよい日誌にできたらなあと思います(^^♪。
 
 
 それではコラムに入ります。今回は再びスタートラインに戻ってビタミンD3の基本的なところを紹介していこうと思います。ビタミンD3は基本的に体内で合成できるものです。牛さんも同じで紫外線を浴びることで、ビタミンD3のもとが皮膚で作られます。私もよく幼い時は給食の牛乳を誤嚥しつつ一気飲みして、外で日向ぼっこをしていました(しかし、なぜか私の身長は日本人の平均男性のそれに大きく下回っておりますね。)

皮膚でビタミンD3のもとが作られたら、今度は肝臓で代謝され、さらに腎臓で代謝され、初めて生理的作用をもつビタミンD3と進化していくわけです。一般的にこの最終段階のビタミンD3を「活性型ビタミンD3」といいまして、獣医さんが注射するビタミンD3製剤もこのように活性化されていくわけであります(個人的にはビタミンD3製剤を牛さんに注射するときは同時に強肝剤の投与をするようにしています。理由はもうお分かりだと思います)。

活性型ビタミンD3はホルモンとして働いてくれ、前回も触れましたが腸管からのカルシウムならびにリンの吸収を促進してくれます。実は腎臓にも働きかけてくれて尿中に排泄されようとするカルシウムの吸収促進も行ってくれます。つまり血中のカルシウムとリンの値が上がるので骨を作るのにはもってこいのビタミンとなるわけです。

ここで面白いことに血中のカルシウムの値を上げるホルモンがまだあるのですが、その名は「パラソルモン(副甲状腺ホルモン)」と言います。このホルモンはビタミンD3とは異なり、骨を破壊して(溶かして)血中にカルシウムを動員させるという作用を持ちます。厄介なことにこのホルモンは血中のカルシウム値は上げてくれるのに、リンの値に関しては下げてしまうのです。

、、、うーん。どんどん複雑な話になってきましたね泣。詳しくはまた次回に紹介しますね。

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