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戸田克樹のコラム
第126話「春ですね」

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2017年3月1日

コラムをご覧の皆様こんにちは。
牛舎の柵を飛び越えようとして足をひっかけ、左上半身から牛床にダイブしました。
気持ちは二十歳。でも、体は正直ですね。30歳まであと199日!残りあとわずかでいよいよおじさんです!!!

寒暖の差が激しくなってきました。
朝晩は冷えるのですが、日中は暖かい日が多くなり、ひどい日はハエが診療車に入りこんできます。まだ2月が終わったばかりなのにハエですよ!?ハエ!!!

そんなこんなで、びっくりしたことがあります。
それは血便の往診が急増したことです。
子牛、育成牛の出血性腸炎の発生が目立って増えてきたのです。

往診で向かうと、ほとんどが水様性の真っ赤な下痢便なのです。
結構重症です。
だいたい元気もないし、エサもたべにこないし逃げ回らずにすぐ捕まっちゃうし…。
結構重症です。

例年は3月くらいから少しずつ増えていく印象なのですが、今年は早いですね。
しかも急増。例年にない流れです。重症が多いのも気になりますね。今後が心配です。
コクシジウムが急に元気になってしまったのでしょうか。

これから冬が終わりそうな地域にいる皆さん、牛舎にいったらまずは血便がないか、お尻が汚れていないかの十分な確認を何卒よろしくお願い申し上げます。

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