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笹崎直哉のコラム
子牛の哺乳時で何に気をつけていますか?その9

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2017年2月14日

 皆様お疲れ様です。突然ですが普段から仕事終わりや、休憩の時間などに運動をしている方はいらっしゃいますでしょうか?私は週に1回という少ない頻度ではありますが、ダンススクールに通っています。とはいっても昨年はなかなか通えないときの方が多かったのですが、新年を迎えてからは今のところ皆勤賞です(笑)。
レッスンは徹底的な柔軟体操と筋トレから始まるのですが、なんといっても私は体が硬く、筋トレに関しても昔から避けていた分野なのでこの時間は非常に苦痛です(笑)。冬なのに、、、そしてレッスンスタート早々の柔軟体操からすでに、、、顔を真っ赤にし、発汗しております。意外に辛い(泣)。おまけに同じレッスンを受けている仲間が小学生~高校生が多いので、みんな非常に元気に満ち溢れていており、必死にトライしている私だけが浮いているような空気が漂うときもあります(泣)。ん~やはり、今後の課題はキッズダンサーに気持ちだけでも負けないようにレッスンを受けることです!!。そして地域のダンスイベントがあるので、積極的に参加することを目標に頑張ります( ゚Д゚)。
 
 
 さて今回は人工哺育で重要なポイントである⑤飲乳時の流入速度について紹介します。これは一回の哺乳にどれだけの時間を要しているのか(哺乳量によっても左右されますが)をテーマにしています。
 一般的に40日齢の和牛子牛は自然哺育(親付け)の場合、平均で一日あたり総量6Lを7~8回に分け、延べ60分間吸入しています。すなわち、ゆっくり時間をかけてお母さん牛のおっぱいを吸引して、子牛はお腹を満たし、満足感を感じているということになりますね。私は人工哺育に関しても手間が掛かりますが、自然哺育を真似て、哺乳ボトルの乳頭口をなるべく小さくしてあげて、子牛がしっかりと乳首に吸い付き、吸引し、ミルクを飲み込むというスタイルに変えていくほうが良いと考えます。哺乳回数を増やすことはとても大変なので、せめて哺乳速度だけでも考えて欲しいのです。なぜそこまで推奨するのかと思いの方がいらっしゃると思いますので、利点を以下に紹介します。

 ①流入速度がゆっくりだと、消化酵素の分泌が間に合い、消化、吸収の機構を十分に働かせることができる。
 ②ゆっくり飲むことで、ミルクの誤嚥を防ぎ子牛時期の呼吸器病のリスクを減らすことができる。
 ③第二胃溝反射が十分に働くことで、ミルクが第一胃に漏れ出て異常発酵を起こさないようにできる。

 次回のコラムでさらに詳しいさらに話をしていこうと思います!(^^)!。

つづく

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