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笹崎直哉のコラム
子牛の哺乳時で何に気をつけていますか?その7

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2017年1月31日

 皆様お疲れ様です。新年を迎えて気がつけばもう一ヵ月が過ぎました。早いですね~。そこで私はというと、実は元旦から新しいことを始めました。何とか毎日継続させて実行しています。大したことではないのですが「日誌を書く」、を毎日欠かさずやっております。今年の抱負で「何事にもPlus One」というフレーズも掲げているため、日々の生活で思いついたことやこうすればよかった、ああすればよかったetc…を忘れないうちにその日のうちに書き留めるようにして、少しずつ意識を高めるように工夫をしてます。意外と習慣化してきているため、日誌を書く行為が辛くならなくなってきました。2月に入ってからも休まず継続させるように頑張ります!!
 
 
 さて今回は人工哺育について話を進めていきます。人工哺育は自然哺育と違って、私が診療時にpointとして気をつけている、①乳質②乳の温度③飲乳量④飲乳時の姿勢⑤飲乳時の流入速度の5つの点を管理できるというメリットがあります。デメリットとしては、代用乳代が高くつくことと(粉ミルクは最も高価な飼料です!!)、代用乳の作成から洗浄までの一貫の作業に労働力が奪われてしまうことです。農家さんによって人工哺育のやり方は様々ですが分娩後、お母さん牛の初乳を飲んで3~5日齢に親から離し、手やりや哺乳ロボットを利用したやり方が多いようです。

 手やりによる人工哺育は子牛に個別にマスを仕切ったお部屋(カーフハッチやケージ)を作ってあげて、そこに一頭、一頭入れて管理する方法が農家さんにとっても子牛にとっても良いのかなと思います。
 なぜかというと、部屋の前にメモパッド(ホワイトボードやノート)を設置させることで、その日の牛の状態や哺乳量に変化が出た場合、すぐにその場で記入することができるためです。またワクチンや駆虫の予定もそちらに追加で書き加えたりすることでさらにより良い人工哺育にとなると思います。また次の日に他人に仕事を任せる際もデータが残っているので引継ぎがしやすいですね。

つづく

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