(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
数面麻子のコラム
第155話:数字にして現状を知った後は・・・

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2017年1月13日

 さて、新年となりました。皆様今年の目標は立てましたでしょうか。今年も少しでも農場が良くなるよう努力されていることと思います。

 母牛の繁殖データをまとめてみると、何頭か注意すべき母牛が見えてくると思います。その牛さんたちこそ今年は徹底的にみていきましょう。しばらく受胎できていない牛さんたちは獣医師さんや授精師さんが直腸検査をした後、どのようなコメントを受けていますか。黄体が小さい、卵巣が小さい、嚢腫だ、子宮の周りに脂肪がつきすぎているなどなど、言われたことを忘れないようにメモしておきましょう。そのメモを眺めてみたときにある傾向が見えてこないでしょうか。繁殖障害を引き起こす原因は餌の管理が非常に大きいように思います。
餌はだいたい皆同じようなものを食べているはずですので、その餌のやり方に問題があれば母牛は同じような理由で繁殖障害となることが多いです。

 繁殖障害のことはよくわからん、という方もいるかもしれませんが、農場で毎日顔を合わせている母牛は紛れもなくその農場を管理している皆様の牛さんです。その牛さんたちが今どのような状態なのか、他の人の協力も受けながらしっかり把握することから繁殖の改善は始まります。

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