2016年12月16日 今年から毎月巡回している農場の繁殖牛をコムテックさんの母子手帳で管理することになり、農場の方に牛さんのデータをもらってまとめていきます。日を重ねるにつれて自動でデータが蓄積されていきます。そこで問題となっている牛さんを見つけて、必要であれば巡回の際に治療やビタミン投与などの処置を行います。 そこの農場は妊娠鑑定では8~9割受胎という成績の良いところであったので、最初からわりと良いデータが出てくると思っていましたが、やはりいるんです、繁殖成績を下げてしまっている母牛さん。問題牛さんたちはもう10回以上授精を繰り返しているのでした。発情だけは周期的にきていたので、そのたびに人工授精して、巡回の時に40日に満たないので妊娠鑑定を毎回すり抜けていたのです。 しかし、母牛全頭の状況を表にしてみると、問題牛さんが明確になり、その牛さんの対処に集中することができます。どうにもこうにもだめだということで、とうとうその問題牛2~3頭を廃用にしたら一期に繁殖成績が目標値を大きく上回るまでに改善が見られました。そこは約60頭の母牛や育成牛がいるのですが、繁殖牛の約5%の問題牛を見逃しているだけで農場の成績に大きな影響を与えていたのでした。 前の記事 第153話:現状を数字にしてみる① | 次の記事 第155話:数字にして現状を知った後は・・・ |