2016年11月10日 先日子供の授業参観に行ってきました。とにかく普段の職場とは全く違う世界なので、ちょっと戸惑ってしまいます。まさに異次元空間。それにしても学校の先生も大変だな~~~ 獣医さんはとにかく牛さん達に対して、いつも彼らが嫌がることばかりしています。ロープで捕まえたり、注射を刺したり、去勢をしたり、直検をしたりなどなど。だから彼らは獣医さんがくると場合によってはもう姿を見ただけで暴れ出すときもあります。でも、よく考えたらそれは当たり前の事。彼らの身になって考えれば当然と言えば当然です。 たとえば肥育牛に血管注射をする時。まずしっかりと駆血して血管を浮かせながら「は~い、大丈夫だよ~」などと声をかけます。そして、牛さんの目を見ながら心の中で「注射を打つけどいいかい?痛くないようにするからね~」と話しかけます。すると、牛さんは目をパチクリさせます。一応、これが相手のオッケーのサインです。そしてその後にゆっくりと丁寧に注射をすると、あら不思議!あんなに嫌がっていたのにおとなしくしていてくれるじゃないですか! 実はこのアイコンタクト、毎日の飼養管理でも威力を発揮します。小生が巡回する農家さんで非常にレベルの高い方が、「いつも牛の目を見ていますよ。何か気になる時は必ず目を見て大丈夫?と質問すると、大丈夫なときは目をパチクリして大丈夫だよと返事をくれるんですよ」と楽しそうにお話ししてくれました。小生はその方の言っていることは非常によくわかります。 「目は口ほどにものを言う」でござる。 前の記事 第452話:冬の対策の目安 | 次の記事 第454話:見えないものを見る |