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戸田克樹のコラム
第110話「THE☆メンテナンス」

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2016年11月8日

秋ふかき となりはなにを する人ぞ
と松尾芭蕉さまも一句詠んでいらっしゃいます。
そんな俳句を詠むひまもなく、鹿児島は冬になりました。毎年のことですが、南九州の秋はとても短いです。「涼しくなったねぇ~」なんていい始めた数日後にはアウターなしではいられないくらい寒くなっています(笑)。

先日、
去勢をするときに使用するはさみと捻転去勢器の手入れするしかない!!
と思い立ちました。

先日、去勢をするために道具を出したところ、ハサミにサビが付いてしまっていたのです。
去勢の依頼がかなり久しぶりで、道具のメンテナンスを怠っていたのが原因です。
そのまま使用するわけにはいかないので、サビのついていない別のはさみを持って行ってその日は去勢を実施しました。

こんなはさみで処置してはいけません。

刃の切れ味の問題もありますが、サビてしまうと金属表面は腐食化のため凸凹してしまいます。その隙間に何が入り込むかわかりません。はさみは切った瞬間に、刃だけでなく、その周囲も牛さんの皮下組織に触れてしまいます。そのため、感染や術創汚染のリスクを高めてしまうことになるのです。

あと、やはり見た目が悪いです…。
道具は常にきれいにしておかないといけません。お恥ずかしい限りです。

ということで液体タイプのサビ落としを購入!

「ん??かけて、待って、洗ってふくだけ?することないじゃないか。」
サビ落とし=やすりで削る としか考えていなかったので、
こんなものがあるのか!
と驚く半面、「ほんまに落ちるん?ほんまに??」
と半信半疑な戸田。

やってみました!

かけて

待って

洗ってふくだけ…

ワオ!!!!

とってもきれいになりました。
戸田がしたことといえば
かけて、待って、洗って、ふいただけ。

すばらしい☆
楽しくて去勢具のジョイントまでサビ取りしました(笑)

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