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直売所や楽農祭を始めてから、お客さんの生の声が大きな刺激になってきました。普段牧場では牛か牧場スタッフと、市場では同士の皆と会話しますが、中々一般の人と話す機会はありません。ついつい専門を極める事に力が入りますが、本当に大切な事は消費者の声に耳を傾ける事じゃないかと思います。 近所のおばさんと話をしていると、時々耳の痛い話も聞かされます。(例えば、風向きによる匂いや牛の鳴き声など)しかしそれは面と向かって言ってくれるだけありがたいと思っています。恐らくその話題を耳にしなければ、周りの気持ちも分からないままです。昔は、後から入ってきて文句を言うな。と、言えたそうですが、今は違います。臭いモノに蓋をせず直視し、些細な事にも気を配ることで、本当に求められている畜産が見えてくる気がしています。 だから私は日本一より地域一番の牛屋になることが周辺住民への恩返しだと考えています。 (つづく) |