2016年9月2日 牛さんの治療依頼に「目が腫れているから見に来てほしい」という症例がたまにあります。牛舎に到着すると、もうだいぶ腫れが引いている場合もあれば、哀れなほど目や顔が腫れてお饅頭みたいな顔になってしまっているなんて場合もあります。これは恐らくなんらかの物質によるアレルギーではなかろうか、というおおざっぱな診断?のもと、ステロイド剤を注射してあげることで大抵は治癒します。 牛さんの瞼などの可視粘膜の腫れは原因が分からない場合が多いですが、ペニシリンを打った後に腫れたなど分かりやすいものもあります。これはペニシリンアレルギーによるものであり、他の抗生物質にアレルギー反応を示すものもいます。アナフィラキシーショックもアレルギー反応の1つです。最近では人間でも花粉のアレルギー患者さんは増えてきていますし、ある特定の食べ物に対するアレルギーを持っている方も結構多いです。そんな身近なアレルギーですが、体の中ではどのような反応が起きているのでしょうか。 前の記事 第142話:改めて、初乳④ | 次の記事 第144話:アレルギーについて考えてみる② |