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第446話:お肉をつくるお手伝い |
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2016年8月4日
先日実家による機会があり、顔をだすと・・・・70歳を超える両親二人が17歳の愛猫の口に栄養食を入れて食べさせていました。いわゆる介護ですね。老老介護という言葉がありますが、ペットの世界も大変そうです。
シェパードの回る農家さんの中にはご自分でお肉屋さんを経営されている方が何名もいます。今日はそのなかでも大阪で老舗の肉屋さんを経営されている社長さんが牧場に来られていたので少しお話しました。
顔を合わせた瞬間から「先生、痩せたな~~、しっかり飯食わんといかんで!」「最近うちの肉買っとらんやろ!」「しっかり牛の方たのみまっせ!」など、にこやかな顔から矢継ぎ早に言葉が飛び出してきます。
最近肉は売れていますか?と聞くと「うちは昔からの信頼があるから問題なく売れているで~」と頼もしい話をしてくださいました。
どうしても毎日診療に追われていると、牛さんの病気のことばかりに目が行ってしまいがち。でも、よく考えたら、獣医さんもフードチェーンの中の一端を担っているのです。お肉をつくるお手伝い。責任重大です。
消費者の方たちと直接やり取りしている方の話というものはいつ聞いても非常に勉強になります。今は海外にも輸出が増えてきています。国内だけでなく、海外の消費者の反応なども気になりますね。
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