2026年10月30日 *********************************************************** もう少し省力的に飲ませられないもんかな~~、と。 例えば人工哺乳の子牛が数十頭、場合によっては数百頭いる農場で、1頭ずつ胃汁を経口投与するのはちょっと大変です。そこで、「普段与えているミルクに胃汁を混ぜれば、もっと簡単に投与できるのでは?」と考えました。 もちろん、ミルクを飲むと第二胃溝反射が起こり、飲んだものの多くは第一胃を通らずに第四胃へ流れます。そのため、ルーメン内へ微生物を届けるという目的を考えると、ミルクに混ぜる方法がベストとはいえません。それでも、1頭ずつ胃汁を飲ませるより、作業の負担は圧倒的に少なくなります。 ということで、まずはルーメン内の微生物、特に原虫がミルクと混ぜても問題ないのか?と調べてみることにしました! まず、50℃のミルクに胃汁を混ぜ、すぐに顕微鏡で観察しました。温度に関しては胃汁投与を検討している農場さんが、冬場にはミルクを50℃近い温度で調整されるので、この温度に設定しました。 【混ぜてすぐの様子】 混ぜた直後は、原虫が動いています。でも、ちょっとだけ動きが鈍いような気も・・・。 次に、そのまま10分間置いてから、もう一度観察してみました。 観察できる範囲で、原虫はピクリとも動きません・・・。 実はルーメン原虫は高温に弱く、過去には49℃で5分間加熱すると死滅したことが報告されています。今回、10分後に動きが確認できなくなったのも、温度の影響だった可能性がありそうです。 もちろん動きが確認できなかったからといって、すべての原虫が死滅したとまでは断定できません。また他の微生物の状態は不明です。ただし今回の結果からは、調製直後の50℃のミルクに胃汁を混ぜ、そのまま置いておく方法は、原虫を生きたまま届けるうえでは適していない可能性がありそうです。 |
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