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酢酸リンゲルにビタミンB1を加える理由 |
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2026年9月30日
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「酢酸リンゲル液」は、脱水や熱中症の治療などでもよく使われ、子牛でも成牛でも使用頻度の高い補液です。
これを使う時、私はよく「ビタミンB1製剤」を一緒に混ぜて投与します。
ビタミンB1は「フルスルチアミン」という成分名で書かれていることが多く、人でも「疲れた体に」とか「ファイト一発」とかいう商品に含まれています。
そのため、単なる栄養補給として追加しているのかなと思われがちですが、実は体内でエネルギーを作るために欠かせない組み合わせになっています。
牛の体内でエネルギーを生み出しているメインの場所は肝臓ですが、そこでは「TCA回路(クエン酸回路)」という代謝経路をまわしてエネルギー(ATP)を作り出しています。
酢酸リンゲル液は、体内に吸収されるとそのTCA回路に入り、牛のエネルギーへと変換されます。
ただし、ここで必要となるのがビタミンB1です。
酢酸がTCA回路によって効率よくエネルギーに変換されるためには、ビタミンB1が「補酵素」として必須になります。
もしビタミンB1が不足していると、せっかく酢酸を点滴してもTCA回路がうまく回らず、エネルギーを効率よく作ることができません。
特に食欲が落ちている牛は、ビタミンB1も欠乏しがちです。
酢酸リンゲル液を補液で使うときは、必ずビタミンB1製剤をセットで補給すると覚えておいて損はありません。
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