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加地永理奈のコラム
これが貧血の色です

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2026年10月7日

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この写真は、貧血がみられた子牛の歯茎です。
健康な子牛の歯茎は、きれいなピンク色をしています。
一方、この子牛では血色が悪く、白っぽく見えます。

貧血が進むと、歯茎や目の結膜といった可視粘膜と呼ばれる部分が白くなるため、普段から観察してみると気づきやすい変化の一つです。

シェパードのコラムでも貧血というキーワードで調べてみていただくと、たくさんの記事が出てきますが、牛の貧血にはさまざまな原因があります。

子牛では、発育に伴う生理的貧血もあれば、臍動脈閉鎖不全や消化管出血などによる失血がある場合、下痢による脱水や循環不全から歯茎が白くなっている場合もあります。

写真の子牛は、慢性肺炎と長期の栄養不良から貧血の症状が出てしまっていました。
そこで治療では輸血も行い、少し歯茎の色の改善が見られました。

なんとなく元気がなかったり、発育が遅いと感じたりしたときは、体温や呼吸状態だけでなく、一度歯茎やまぶたの裏側の色も確認してみてください。

ただし、歯茎の色だけで貧血の原因や重症度を判断することはできません。
白っぽい粘膜が気になった場合には、血液検査で赤血球数やヘマトクリット値などを確認して、適切な治療を選択していくことが大切です。

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