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加地永理奈のコラム
胃洗浄でミルク飲み回復

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2026年9月16日

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先日は、全然ミルクを飲まないという子牛を診察しました。
生後約1週齢で下痢を発症したのと同時にミルクを残すようになり、生菌剤や補液、抗生物質や抗炎症剤の投与で治療をしていました。
その治療の効果もあってすごく良い便になったので、このまま治癒するかと思っていたところ、数日後に朝も夕方もミルクをほとんど残すと追加で相談がありました。

診察をし、まだお腹が痛いのではないかということで腹痛に対する治療を追加したのですが、それでもミルク残しは治らず、1回2Lも飲めない日が1週間程続いてしまいました。

良便で元気もあるのになぜだろうと思いながら再診をしたところ、左腹部で拍水音が聴取できるようになり、その子牛からの匂いも気になったので、胃洗浄をしてみることにしました。
(子牛の胃洗浄方法については「第36話「子牛の胃洗浄に挑戦だ!」」を参照してください。)

出てきたのはこちら。

ホースで4Lほどお湯を入れて洗浄したところ、固まりかけたミルクや毛などが出てきました。
ルーメンにミルクが溜まっていた、つまりルーメンドリンカーだったということです。
ミルクが固まっていたのは、消化酵素剤のビオペアを投与していたからだと思います。

胃洗浄によりルーメン内を綺麗にしてあげたところ、その日の夕方からミルクを飲むようになってくれました。
まずは1回のミルク量を2L以下に抑え、1日3回に回数を増やしましたが、無事に完飲してくれているようです。

一度ルーメンドリンカーになってしまった子は、生菌剤やビオペアなどの添加剤も使いながら、1回のミルク量や回数を工夫してあげましょう。

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